その後地震はなんどかあったものの次第に起こらなくなり、私の恐怖も薄れていきました。訪問看護師としての仕事も楽しく、やりがいがあり軌道にのっている最中でした。
2016年7月　新たな命を授かりました。
しかし、私はそれまでに3回の流産経験があったため喜ぶどころではなく一人で悶々と仕事をしながら過ごす日々。そして希望もむなしく4度目の流産となってしまい身体的にも精神的にも落ち込んでいきました。手術することなく自然出てきたのも初めてのことでした。
流産した次の次の日、訪問看護の管理者に実は妊娠していたが流産してしまったことを告げました。身体的にきつく数日休ませてほしいと言い2日休みをもらいました。
身体的にはだんだんと良くなっているところでしたが、それとは裏腹に精神的にはどんどんと落ち込んでいきました。一番顕著だったのが、食欲低下、体重減少です。
無理をして仕事をしていたのですが2週間で５ｋｇ痩せ管理者の師長さんから精神科受診を勧められました。身体的にも立っているのがやっとで顔色も悪く元気にふるまっているのを患者さんに見破られてしまうほどでした。
私は休むのが嫌でした。休むともう戻ってこれないような気がして。怖くて。
師長さんに「今一番どうしてほしい？」と聞かれ、「しばらく休んでください、と言われるのが一番嫌です」と答えました。
師長さんは心配しながらもできるだけ私の意向に沿ってあげたいと思っていたようで、そんな状態でもできるだけ訪問に行かせてくれていました。
そんなある日、突然それは起こりました。
訪問がなく事務所で事務作業を行っていた際、突然動悸が起こり苦しくなりました。
師長さんと二人きりだったのですぐに「師長さん、、、苦しい」と声を振り絞って言いました。どんどん息苦しくなり手足顔唇が痺れて動かなくなり声を出すこともできなくなりました。師長さんが「救急車呼ぶよ？！」と声掛けてくれるもうんともすんとも答えられません。結局救急車に乗り同法人内の病院へ運ばれました。
採血や点滴をするのも気づかずずっと死の恐怖と闘っていました。その間師長さんはずっと手を握ったり声をかけたりしてくれていましたが答えることもできないくらい苦しさでいっぱいでした。
しばらくすると過換気発作であることがわかりホリゾンを１Ａ静脈注射され症状は治まりました。
そんなことがあっても休みたくない私は次の日も次の日も普通に出勤しました。

飛行機に乗れなくなった私は関東でたびたび起こる地震に怯えていました。（2011年以降も関東は震度１，２程度は頻繁にあったように感じます）
2015年9月～11月
これを機に九州へ移住しようという話になり移住することになりました。飛行機に乗れない私は新幹線や在来線を使って夫と娘とともに九州へ移動します。しかし、在来線の電車や新幹線の揺れさえも恐怖に感じ、不安感とともに動悸や冷や汗が出ました。
そんな私を気遣ってくれた夫は1日で帰らず何泊かしながらちょっとずつ帰ろうと提案してくれ3日かけて九州へ着きました。
もうすでに、この時パニック障害になりかけていたんだと今振り返ると思います。
2016年3月
訪問看護師として就職しました。訪問看護師としての経験はないのですがすっかり訪問看護の楽しさにはまり毎日があっという間にすぎる日々でした。
2016年4月
九州に未曽有の地震が起こります。
私が住んでいるところも何度も携帯のサイレン、テレビの地震警報が何度も鳴りかなり揺れました。
揺れていなくても揺れていると感じる、、、どうしようもない自然災害、、、
でも、なぜ今？まだ九州へ帰り半年でした。
警報が鳴るたびに恐怖に襲われ、揺れると動悸と気分不良が襲います。夫はそんな私を見て「自然災害なんだからどうしようもない」とテレビを食い入るように見ていました。
次の日、まだ余震が続いている中私は近くの内科を受診し、地震により上記の症状が出ることを説明し精神安定剤を処方してもらいました。
初めて飲む安定剤『ソラナックス0.5mg』10回分。
持っているだけで安心はできましたが、飲んでもさほど効果はありませんでした。

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私がブログを書こうと思ったのはこうやって自分の気持を言葉にすることで
自分が生きている実感を得るため。。。。だと思う。

今思えば、パニック障害のきっかけとなったのは飛行機でした。
私はその時関東に住んでいたため実家のある九州へは飛行機をよく利用していました。
何度も何度も乗ったことのある飛行機でしたが、その日の飛行機は台風の真っただ中を
飛行するようなフライトで、揺れる揺れる体は宙に浮くを繰り返し、隣に乗っていた妹が気分が悪くなり、私も恐怖に陥りました。
その時はその程度で済んだのですが、その帰りの便で1歳の娘を連れて一人で飛行機に乗った所、乗ってすぐに気分が悪くなりたった1時間半のフライトが怖くてたまらなくなったのです。離陸すると恐怖は一気にたかまりＣＡさんに「この先雲の中とか揺れますよね？」と聞き、「気分が悪くなったらどうしたらいいですか？」と聞いている自分がいました。
少し揺れるだけでも気分が悪くなり動悸や冷や汗がでて何とも言えない不安感に襲われました。1歳の娘は眠っていたため余計に気分が他へ向かずどんどん不安感に襲われました。ＣＡさんが気を使ってくださり何度も話しかけてくれたためそのフライトは発作を起こさずに着陸しました。
それ以来飛行機に乗ることができなくなりました。

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